奈良県における北方領土返還要求運動
県民会議結成の気運高まる
北方領土の返還は日本国民の長年の悲願であり、奈良県でも返還の声を盛り上げていくことが必要です。
1981年(昭和56年)1月の閣議で、今から約130年前の1855年(安政元年)択捉島とウルップ島の間に日露両国の境界を定めた日露通好(和親)条約が締結された日(2月7日)を「北方領土の日」と決めました。
奈良県でも、これを機に返還要求運動を進めていくことになりました。 この年の2月、近鉄奈良駅前で北方領土返還要求運動の推進委員のほか、県、支援団体等の代表者が参加し、返還運動に協力を呼びかけるビラを配布し、その後、参加団体の輪を拡大しようと研修会を開催したりして、奈良県民会議の設立にむけて準備会も開かれました。
上田知事は、県議会において「県民多数の参加を得て北方領土返還要求運動奈良県民会議の早期結成」を推進することを表明するとともに、県議会も1974年(昭和49年)と1977年(昭和52年)、さらに1981年(昭和56年)につづいて、1984年(昭和59年)にも「北方領土の返還交渉をより積極的に推進し、早期解決に最善の努力を傾注されるよう」要望する意見書を国に提出しています。
1984年(昭和59年)11月には、奈良市内で北方領土展が開催され、6,900人もの多数の入場者があり、県民におおいにアピールしました。
こうして北方領土に対する県民の理解が深まり、奈良県民会議設立の気運が急速に盛り上がってきました。
県民会議の結成
奈良県で県民会議を結成したのは、1985年(昭和60年)2月7日です。 戦後40年の節目の年に、関係88団体の代表者160人が参加して結成総会を開き、満場一致で「北方領土返還要求運動奈良県民会議」(奈良県民会議)の結成が決まりました。
北方領土返還要求運動都道府県民会議の窓口
1.名称 北方領土返還要求運動奈良県民会議
2.設立年月日 昭和60年2月7日
3.所在地 奈良県奈良市登大路町30番地 奈良県総務部知事公室広報広聴課報道係
4.電話番号 0742-27-8325